この度のサミット開催に関して多くを語ってくださらないが、レオノーラ様には何か深い考えがおありなのだろう。
レオノーラ様の御心を推察するなどおこがましく、また、黙する主に直接お聞きするなど僕にはできない。
ザッハガルドへの入国に際してよからぬことを企てる愚かな者などいないように願うが、万が一のために各情報をまとめることとする。
ザッハガルドについて
ディナス・エムリスの広範囲を占める、帝国ザッハガルド。
強大な軍事力を誇り、高い鋳造技術を有する。温暖な気候とは程遠く、雨量も少ない。
レオノーラ様の治世は安定しており、民衆に強く支持されている。
◎レオノーラ様 レオノーラ様の個人的な情報を書くなど不敬極まりない。 | |
〇ジーラ様 レオノーラ様しかその背に乗せることはない。 年若く竜としてまだその力は成熟していないが、ザッハガルドを守護し、レオノーラ様をお守りするに足る能力を有する。 | |
〇リロ様・レル様 レオノーラ様の近衛騎士を務める双子の姉妹。 不必要な会話はなく無口であり、お二人が談笑されている姿を見た者はほとんどいない。 →一部の者たちからは仲が悪いと思われているが、アイコンタクトで通じ合っている。 容姿も性格も差異がない。 →鏡のようだと表現する者も。 | |
○ジリアン様 レオノーラ様に忠誠を誓う騎士団長。 その在り方は、ジーラ様がうろたえるほど。僕でも閉口する言動がまれにあるが、その分信頼できる。先陣を切り部下を鼓舞する戦い方。言葉による指導・指摘は少なく体で覚えさせる。彼女の誠実さや責任感、部下に対する姿勢はレオノーラ様も評価されている。 カフェへの外出頻度が上がっている旨の報告あり。 →ストレス値が高いのかもしれない。注意。 | |
〇ドーラ様 ジリアン様指揮下の部隊長。シンプルに正面からぶつかる戦法を好む。 竜騎士としての腕はジリアン様のお墨つき。後衛は不向きで敵陣へ深く入り孤立すること多々。「状況把握能力の向上が課題である」とのこと。 |
【白の大地サミット編】
■ 第1話「『対話』の始まり」
■ 第2話「『何が』できるのか」
■ 第3話「『美味しい』話」
■ 第4話「『対話』の結末」
■ 第5話「『有意義』な時間」
■ 登場人物紹介(相関図)