
第2話『初仕事とお久しぶり』
〜カマリの屋敷〜
コンコン
![]() | 「カマリおにーちゃん、 ポルカ来たよー!」 |
![]() | 「どうぞ、入ってください」 |
![]() | 「失礼しまーす」 |
![]() | 「クラビのお菓子は 美味しかったですか?」 |
![]() | 「うん! とっても美味しかったよ あのね、あのね リンゴのタルトが一番好き!」 |
![]() | 「ふふ、それはよかったですね」 |
![]() | 「お嬢様のためなら いくらでも焼きますよ!」 |
![]() | 「クラビ……顔が緩んでるよ 褒められて嬉しいのは わかるけどしゃんとして」 |
![]() | 「いやあ……お嬢様が今日も 世界で一番可愛い天使だなあと思ったら 顔も緩んでしまうよ」 |
![]() | 「はあ……気持ちはわかるけど…… それと旦那様 ニコニコしていないで そろそろ本題に入ってください」 |
![]() | 「……エルハはいつもクラビに 対して不敬だと叱りますが、 君もなかなか……」 |
![]() | 「こほん…… ポルカ、先ほど僕に 手紙が届いたのを 覚えてますね?」 |
![]() | 「うん!お勉強の時間に 届いたお手紙だよね?」 |
![]() | 「ええ、その手紙は パーティの招待状だったんです」 |
![]() | 「カマリおにーちゃん、お仕事……? ……はっ! 大丈夫、ポルカ寂しくないよ お留守番できるもん」 |
![]() | 「いいえ、今回はポルカが 招待されているのですよ」 |
![]() | 「え? ポルカが?」 |
![]() | 「先方から皇子となったことへの お祝い、とのことです」 |
![]() | 「ポルカはお勉強も 頑張っていますし そろそろ皇子としての仕事を 頼みたいと思っていたので」 |
![]() | 「ちょうどいいタイミングでは あるんですよね」 |
![]() | 「はじめての皇子としての仕事…… お願いできますか?」 |
![]() | 「……! ポルカも立派な皇子だもん! どーんと任せて!」 |
![]() | 「ふふ、では今日から テーブルマナーを 練習しましょうか」 |
![]() | 「クラビ、そういうことなので テーブルのセッティングを お願いできますか?」 |
![]() | 「はい、旦那様の仰せのままに」 |
![]() | 「……」 |
![]() | 「……ポルカ、先に食堂へ 向かってもらえますか? どうやらクラビは僕に 話があるみたいなので」 |
![]() | 「はーい! クラビ君、食堂で待ってるね!」 |
![]() | 「はい、すぐに参りますね」 |
ぱたぱた
![]() | 「旦那様……お嬢様に危険は ないんですよね?」 |
![]() | 「はい、表向きは 普通のパーティです ……内情は、 ドロドロとしていそうですが」 |
![]() | 「さすがに招待しておいて、 無体なことはしない…… と信じています」 |
![]() | 「……お嬢様が 泣くようなことがあれば、 いくら旦那様であろうと、 俺は許しませんからね」 |
![]() | 「肝に銘じておきます 僕もあの子を泣かせたいわけでは ありませんから」 |
![]() | 「それに…… 保険も呼ぶ予定ですから」 |
![]() | 「ああ……あのお方ですね」 |
![]() | 「ごめんなさい、 個人的に不安指数が ぐんと跳ね上がったんですけど」 |
![]() | 「え、フェルグ様……はさすがに 無理としても あのお方ですか?」 |
![]() | 「適材適所ですよ いい機会だと思いますし」 |
![]() | 「旦那様の仰せのままに」 |
![]() | 「旦那様がそうおっしゃるなら……」 |
数週間後
〜カマリの屋敷〜
![]() | 「おにーちゃん、見て見てー! 新しいドレス、可愛いでしょー?」 |
![]() | 「ええ、とても可愛いです 似合ってますよ」 |
![]() | 「ふふーん! ちょっとおねーさんっぽい ドレスなんだよー! エルハちゃんと 一緒に選んだんだー」 |
![]() | 「落ち着いた色合いで素敵ですね」 |
![]() | 「クラビに任せたら 甘い色合いばかり選ぶので 皇子としての初仕事ですからね 少しの背伸びはアクセントです」 |
カランカラーン
![]() | 「おや……来ましたね ポルカ、一緒に来てください」 |
![]() | 「はーい 護衛の人、だよねえ?」 |
![]() | 「はい、そうです 君も知ってる人ですよ」 |
![]() | 「お邪魔しています、カマリ ポルカも、お久しぶりです」 |
![]() | 「アルカおねーさん…… えと、お久しぶり……です」 |
![]() | 「そんなに緊張しなくていいですよ アルカは優しいですから…… ちょっとその…… クールなだけで」 |
![]() | 「ポルカ、貴方の護衛を 任されました 道中の安全は保障します」 |
![]() | 「うん、よろしくね」 |
![]() | 「では……アルカ、この子を お願いしますね 諸々と……」 |
![]() | 「はい。任務は遂行します ……万事恙なく用意しています」 |
![]() | 「頼もしいですね ポルカ、君ははじめてのお仕事を 楽しんでくださいね あまり気負わずに……」 |
![]() | 「それに、カスターもいるから、 平気ですね?」 |
![]() | 「うん、大丈夫! 行こっアルカおねーさん」 |
![]() | 「ポルカ走っては危ないです」 |
馬車に乗り込む二人
![]() | 「カマリおにーちゃん、 いってきまーす!」 |
![]() | 「はい、いってらっしゃい」 |
ガラガラガラガラ
馬車を見送るカマリ
![]() | 「……嫌な胸騒ぎがします 何事もないといいのですが……」 |
〜馬車の中〜
![]() | 「……」 |
![]() | 「…………」 |
![]() | 「ね、ねえアルカおねーさん」 |
![]() | 「はい、なんでしょうか」 |
![]() | 「なんでポルカと一緒に パーティに行ってくれるの?」 |
![]() | 「カマリからの指令だからです」 |
![]() | 「うっ……そう、だよねえ…… 」 |
![]() | (わーん、何を 話したらいいんだろ……! クラビくーん…… カマリおにーちゃーん!!) |
![]() | 「……前から 気になっていたのですが」 |
![]() | 「え、うん! なあに?」 |
![]() | 「そのぬいぐるみは一体……?」 |
![]() | 「カスターちゃん? あのね、カスターちゃんは ポルカの家族だよ ママが寂しくないようにって 作ってくれたんだー」 |
![]() | 「なるほど……男の子…… であってますか?」 |
![]() | 「うん、そうだよー! ……え、カスターちゃん お外がどうかしたの?」 |
![]() | (ぬいぐるみと会話してる…… そもそも……なぜぬいぐるみが 動くんでしょうか?) |
![]() | 「ヒヒーン!!!」 |
ガタン!!!
![]() | 「っ!!! ポルカ、窓から離れて頭を 下げてください!」 |
![]() | 「わかった!!」 |
![]() | (なんですか、 この殺気は……!) |
![]() | 「私は外を見てきます いいと言うまで、 外に出ないでください」 |
![]() | 「あ……アルカおねーさん!」 |
バタン
〜街道〜
![]() | 「……」 |
![]() | 「貴方、何者です」 |
【12星座の軌跡~忠誠のいて座と無垢のふたご座~】
■ 第1話『波乱の幕開け』
■ 第2話『初仕事とお久しぶり』
■ 第3話『予想外の乱入者』
■ 第4話『いざ陰謀渦巻くパーティへ』
■ 第5話『動き出した運命(さだめ)』
■ 登場人物紹介(相関図)
【教えて!カマリさん!】
① ポルカ
② アルカ
③ エルハ
④ クラビ
⑤ パトリス
⑥ ザミエル
⑦ カマリ
⑧ フェルグ
⑨ サマカ











