スペシャル

第1話『波乱の幕開け』

むかしむかし。想像よりずっと遠いむかしの話。
遥か空の彼方から、一つの隕石が落ちてきました。
その落下した隕石を一人の男が発見します。
その中には星座の力を宿し、
とてもとても強力なエネルギーを持った動力源、
13の結晶体がありました。
そしてそこにあった記録によると、
この隕石は世界を滅ぼす「恐ろしいもの」を
封印するためのものだったというのです。
その隕石が故障して落ちてきてしまったことに
男は危機感を抱き、
封印の役目を引き継ごうと決意したのです。
隕石内の記録を参考にしながら、
膨大なエネルギーを持つ結晶体を
より力を発揮しやすいよう、
武器「ステラギア」の核(コア)として転用し
直接封印の力として使用することにします。
そして、その力を利用して財を築き、
子孫をたくさん遺します。
子らにそれぞれ結晶体の武器を預け、
封印の役割をおわせ、
またいつの日か封印が解かれたとき、
力を合わせすぐにまた封印できるように
それを一族の「使命」として伝えていったのです……

〜カマリの屋敷〜

「というのが今の我々の血筋である
ゾディアック家の
成り立ちと宿命なのです。」
「何か質問はありますか?」
「はーい! 質問あるよ!」
「はい、なんでしょうポルカ」
「あのね、あのね
なんでコアを
ぶんさん……? させたの?」
「それはですね……
邪な心を持つものが
すべての結晶体(コア)を
手にしたとき、
対抗するすべが
なくなってしまうからですよ」
「あわわ……悪い人がコアを
持ったらだめだよねえ……」
「今は大丈夫ですよ
さて、次は……」

コンコン

「お勉強中失礼します。」
「エルハ、どうしました?」
「旦那様に手紙が来ております
どうやら、急ぎの用件らしいのですが」
「なるほど……
では、今日の授業は
ここまでにしましょうか」
「お嬢様、クラビがお菓子を
作って待っています」
「はーい!
おにーちゃんも
忙しいのにありがとー」
「いいえ、これも僕の務めですから
……っと
そうでした」

ごそごそ

「はい、授業をちゃんと聞けて
えらかったですよ
ご褒美の飴です」
「わー! ありがとう!
また、後でね
行こっカスターちゃん」

ぱたぱた

「廊下を走ってはだめですよー!」
「わかってるよー!」
「元気なのは
いいことなんですがねぇ」
「……」
「……何か言いたげですねエルハ」
「いえ
お嬢様に甘すぎるなどと
思っておりませんとも」
「それは思ってる人間が
言うことですよ?」
「飴のことだけではありません
コアの話で敢えて触れなかった
話があるじゃないですか」
「『もしも離反する者が
現れたとき、
ほかの者が抑止力になるように』
……ですか」
「ええ。コアを分散させた
本質はそこでは?」
「……あの子にはまだ早いですから」
「旦那様がお嬢様くらいのときには
既に先代より知らされていたと
父から聞いておりますが」
「……それより、手紙とは」
「こちらです」

差し出された手紙に目を通すカマリ

「……なるほど
また面倒なことになりそうですね」
「12星座の皇子たちは今注目の的ですから
その長となる旦那様はなおのこと…
ということかと」
「ふう……
無視することができない相手
というのが痛いですね……」
「心中お察しします」

カマリは深くため息をついて手紙をポケットに入れた

〜白の大地・森〜

ところ変わり、街道から外れた森の中

「どうも~、吸血鬼ハンターですよっと
……お前が今回の依頼人?」
「ああ、そうだ!
この俺が、少年の依頼人だ」
「ああ……そう……」
(うわぁ…なんか変な奴が
来ちゃったよ)
「えーっと、なんだっけ
村が吸血鬼に
襲われて困ってるんだっけ?」
「……お前ならその見たことのない
武器で戦えそうだけど
本当にオレの力が必要なの?」
「もちろんだとも!
今回の依頼は
ケイトリンとジョセフィーヌには
向かない仕事でね」
「まあ……なんでもいいけどさ……」
「ああそうだ、少年
……背後には気を付けたまえ?」
「な……」

パトリスは後ろから襲われた!

「ぐっ…なにしや…がる……」

崩れ落ちるパトリス

「グッナイベイビー!
悪く思うなよ少年」
「これも我らがボスの命令でね」
「素晴らしい悪夢へご招待しよう…」


【12星座の軌跡~忠誠のいて座と無垢のふたご座~】

第1話『波乱の幕開け』
■ 第2話『初仕事とお久しぶり』
■ 第3話『予想外の乱入者』
■ 第4話『いざ陰謀渦巻くパーティへ』
■ 第5話『動き出した運命(さだめ)』
■ 登場人物紹介(相関図)


【教えて!カマリさん!】

① ポルカ
② アルカ
③ エルハ
④ クラビ
⑤ パトリス
⑥ ザミエル
⑦ カマリ
⑧ フェルグ
⑨ サマカ