スペシャル

第3話「みんなで」

~天の教会・本部~

「…と言う事で、今動いてもらっている方たちとは別に、特務部隊を編成して頂きたいのです」
「承知しました。早速手配いたしましょう。どのような編成をお望みですかな?」
「結界術か浄化術に長けた者らで、おねがいします」

~現場 XI-915334~

「モルルを…還元するんですか?」
「そうだ。還元だ。分析では、この増えたモルルらは、元は1体のモルルがワームホールによって増殖されたものだ。ならそれを一つの個体へと戻すのが一番いい」
「散らばったモルルらを一か所に集め封印術に手を加えて核になった個体へと封印、のちにそのエネルギーを分解する」
「そ、そんなことができるのですか!?」
「ああ。だがモルルだけに干渉する力場の形成が必要だ。そのための応援を天の教会に要請した。我々四大天使は、力場の形成や調整があるからな」
「とはいえモルルらに動き続けられては面倒だ。だから片っ端から気絶させておく」
「こ、この数を…ですか」
「面倒だがな。捕捉漏れが無いようにするためだ」

〜数時間後~

「とうちゃく~」
「ももももーも」
「ももももももも」
「ボクのお芋を返すモイ!」
「も? ももっもももっも」
「もも! ももももももも!」
「も」
「もっも! ももっも!」
「もっもー!!」
「うわ~、本当にすごい数のモルルだね。」
「圧倒されますね…」
(何か混じっていたかしら?)
「ロテムも来てくれたわね。」
「はい。ガブリエル様。話はお伺いしております。」
「あなたの封印術に頼らせてもらうわ」
「光栄です!」
「カプシーヌの応援部隊はっと…」
「まだだ。到着までの間、できるだけモルルを動けないようにするぞ」
「そうね。そもそもそうしなければいけませんものね~」
「もう周辺住民の避難は済んでるから対モルルに集中しましょう」
「よーし、やるか!」



四大天使のひみつ
第1話「緊急報告」
第2話「モルル大増殖」

第3話「みんなで」
第4話「四大天使の力」
第5話「一件落着?」
登場人物紹介(相関図)